【実録】声優になれなかった私の末路。始まりから夢を諦めるまでの4年間と現在。

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はじめに


こんにちは。
かつて声優を目指し、夢破れたものです。
その結果、体も心も壊しました。


先に言っておきますが、声優を目指すには私のメンタルはあまりに弱く根性なしで、才能もありませんでした。





努力は自分なりにしました。でも足りなかったのか、もしくは才能が足りなかったのかそこはわかりません。


生活も落ち着いてきたので声優を目指していた時のことをお話ししようと思います。





私が経験してきた声優を目指す人たちの世界、失敗、そこから言えるアドバイスをまとめました


今声優を目指してる人の何かヒントや参考になれば幸いです。


長くなりますがお付き合いください。


【14歳-18歳】”テニスの王子様”で声優に興味を持つ


私は中学の頃“テニスの王子様”というアニメが大好きでそこから声優に興味を持ち、いつしか憧れるようになりました。


かっこいいキャラが、いい声でかっこいいセリフを言う。


最高にドキドキしました。




男役をやっている女性が多く出演していて自分の声も低めだったで私はこのアニメにも、声優という職にも強く惹かれていきました。



今思えば自分も同じことをしてキラキラしたい!というただそれだけの浅くて、でもとても強い気持ちでした。


(特に若い頃ってそういうことってあるよね)


高3の冬、大学受験でみんなが必死になっている頃私の頭の中は声優になることで頭がいっぱいで受験勉強に全く手が付きませんでした


もちろん受験は失敗。1校も受からずFラン大学さえ落ちました。


うちは母子家庭でお金がなかったので私大という選択肢は無理。



でも内心嬉しかったです。これで声優の道に行けると思いましたから。




先生には浪人して来年また受験すると嘘をつきめでたく声優を目指す人生が始まりました。



1年フリーターとしてバイトでお金を貯め、翌年春にとある声優専門学校に入学したのです。


このときはワクワクと希望に満ちていました。頑張るぞ。人気声優になっちゃうかも。



なんて声優に対してポジティブな気持ちでいっぱいでした。


今思えば声優を目指している期間でこの頃が最もポジティブな時期でした。



【19歳】専門学校1年:入学。演技の世界へ


声優専門学校では様々な授業がありました。



演技、声優演技、ダンス、座学、ファッションなど。


ですがメインは台本をもらい舞台役者のように体を使って演技するというものでした。


順番にやっていき、講師からダメ出しをもらいます。


仲の良い友達もできましたし始めのうちは全部が新鮮で楽しんでいたと思います。


が、専門学校で演技のレッスンを始めた私は2つの致命的な壁に当たってしまいました。


・自分は芝居好きではなくただのアニメ好き
・緊張感のある空気に絶望的に弱い性格


壁①自分は芝居好きではなくただのアニメ好きだった




声優は舞台役者がステージ上でやっていることを体を使わず声だけでやっている、というものです。(実際は違うんですが考え方はこれです)


そのためレッスンでは舞台の演技の練習をやることが多いです。


つまり、声優とは役者です。



台本をもらい、役やセリフについて考察する。
世界に入り込んで感情を表現する。
お客さんを感動させる。


でも私はそんな風に考えたことがありませんでした。



声優とはマイク前でセリフをかっこよくいう人。



そんな風に浅く考えていたただのアニメ好きだったのです。


自分がイメージしてた声優と、実際の役者(声優)がやることには大きな差があったので私は役者や芝居というものを愛すことができませんでした。



楽しいと思うことができなかったのです。


あと、イメージと全然違ったというのもありました。


イメージでは楽しそうだったのに、実際にやってみたらきつかったとか楽しくなかったとかそういう事ってあるじゃないですか。


それが起きてしまいました。


壁②緊張やストレスにかなり弱い性格

レッスンでは一人ずつ前に出て歌ったり芝居をしたりなどします。


講師の人はほとんどが現役の声優または役者さんで、プロの雰囲気。


当然教室はいつも緊張感が漂っていました。


私は自分の番でいつもものすごく緊張していました。



体に力が入って、思考も回らず、どきどきしてうまく感情もコントロールできません。


失敗もたくさんして講師からの評価は微妙で、そしてそのことを家で思い出してはへこむということを繰り返していました。


もちろん人前に出る場数が足りてない、というのもあったと思います。




でも最近やっと気づいたのですがもともとそういう性格(気質)を持っていたのです。



ストレスに弱く、他人の事がすごく気になって小さなことでクヨクヨしてしまうタイプです。



声優には完全に向いてない性格でしたが当時はそのことに気づけていませんでした。



自分のことを自分で言語化できてなかったともいえます。



だから何となく学校ツライな、レッスンうまくいかないな、と感じていました。



【20歳】専門学校2年:レッスンつらい。けど死ぬ気で努力。

そんな理由から私はレッスンで自分の番が回ってくるのが嫌でした。



役の考察もよくわからなくて、みんなの前でその世界に入り込むことができませんでした。



でも私は進学せず、大金を払ってこの世界に入ってきました。



だから努力でなんとかするぞと心に誓ったんです。


演技をすることが好きな人になろう、人前に立つことにわくわくする人になろう。



本当は好きでもない芝居と苦手な人前でのパフォーマンス。つらいけど毎日頑張りました。


直せない元々の好みや気質を努力で変えようとしたんです。


朝は誰よりも早く行き朝練を、放課後は公園に行き夜まで練習をしました。



休日はカラオケに一日こもって練習しました。



滑舌、発声、台本の暗記、動きの確認、役の考察。



練習中に公園で知らない人にからかわれたこともあります。



夜は幽霊に間違われたこともありました。


専門学校在学中の2年間、それを続けました。



もちろんバイトもしてたので合間や休日を練習につぎ込みました。


練習は誰よりもしていたと思います。台本はいつも唯一きちんと覚えていたし卒業式の日は最努力賞ももらいました。



でも私は何も練習してない人よりだめでした。




講師陣はいつも練習していないけどものすごくいい声だったり人としてのキャラがおもしろい人に興味津々で、私には何も興味なさそうでした。



もちろん私の努力の方向も間違っていたのかもしれません。


いざ演技を講師に見せるときもセリフを正しく言うことばかりできていて個性的な魅力がなかったし。


純粋に演技を楽しんでいなかったのも見抜かれていたかも。




ですが自分なりに努力はめちゃくちゃしました。


でもここは、才能やセンスがものをいう世界。
勉強やテスト勉強とは違いました。




だから死ぬ気で努力した人よりも、才能ある人が練習なしでぱっとやって評価されたりする


そんなことが平気で起こる世界でした。


その現実は私がいかに凡人であるかを教えてきました。


【21歳】声優事務所1年目:なんとか事務所に拾われる

こんな私ですが2年間の専門学校を経てとある事務所に研修生として入ることができました。


人気アニメの主人公の声をやっている人もいる結構有名なところです。


努力が少し報われたような気がしました。


もしかしたら才能のようなものを感じてもらえたのかも、なんてちょっとわくわくしました。


ですが事務所と言っても研修生。



お金を払って現役声優や音響監督にレッスンをしてもらい、ダメ出しをもらう。


今思えば、研修生の9割は事務所が資金を得るための金づるだったんでしょう。


やることは専門学校のレッスンとあまり変わりませんでした。


でもその過程で能力があると判断されれば仕事を振ってもらえたり、正式に所属になったりするのでデビューに直結する可能性は全然あります。


当然私は最後まで仕事をもらえませんでした。



そもそも専門学校2年を終えて、この業界を去るべきでしたが合格をもらえた嬉しさから勢いで入所してしまいました。


特につらかったのがこの2つです。

①マネージャーへのアピールや挨拶
②役者として才能ある同期たち


つらい①マネージャーへのアピールや挨拶

事務所のマネージャーさんは私が超苦手なちょっときつめな感じの人たち。


レッスンに顔を出すこともよくありました。


こういう世界ってマネージャーにアピールしたり積極的に挨拶したりとかするのが大事ですが、私はそれができませんでした


もちろん最低限の挨拶はしましたよ。


・おはようございます
・よろしくお願いします。
・お疲れさまでした。など。




でも目上のポジションの人と話すのが昔から苦手で、自分から世間話をしに行くことは全くできませんでした。


この点は努力で何とかなることだったかもしれません。



でも私はやりませんでした。
苦手なことから逃げてしまったんです。


演技がよくなればいつか向こうから声をかけてくれるはず。だからいいや。と思ってました。



もちろんいい演技をしてれば声はかかりますが
私は残念ながら平凡以下の演技力。
しかもろくに話しかけにも来ない。


その結果マネージャー陣からは明らかに冷たい対応をされるようになりました。(完全に自己責任)


つらい②役者として才能ある同期たち

私と同じく事務所に拾われたのは約30人ほど。



他の専門学校や知り合いからのツテなどいろいろな場所から集まった人たちです。


歌が抜群にうまい人、個性的な声の人など才能があり演技そのものを愛している人達ばかりでした。


そんな中にいるとかなり落ち込みました。


歌も演技も下手で、芝居を愛してない私。




私は声優を目指せるだけの才能も、それを努力で埋めるだけの根性もなかったのでした。





【21歳】声優事務所1.5年目:謎の咳とじんましんが出始める

当然私はしんどい毎日を過ごしていました。



相変わらず台本はしっかり覚えていたけど自分の順番が回ってくるのがつらく、講師の反応もいまいち。


私の印象や存在は事務所内でマイナスになっていきました。


そして事務所1年目の後半あたりから原因不明の咳とじんましんが出るようになりました。


特に咳は何日も続き、風邪薬も効きません。


喘息の人が使う吸入ステロイドやアレルギーの薬で治りましたが何度も繰り返しました


たぶんストレスが原因だったでしょう。


体に症状が出てしまうほど私の心はストレスがかかっていて限界が近づいていたのです。


【22歳】声優事務所2年目:発表会のダメ出しでHPが0に

事務所2年目の春。


5人チーム×3組に分かれてとある芝居を講師/マネージャー陣に発表しました。



チームごとに2か月くらい練習してきたものなのでみんな真剣です。


当然私も全力で頑張りました。



みんなで毎日集まってお互いにダメだししたり、おもしろい演出を考えたり。



深夜練習をしたこともありました。


そして終わった後は一人ずつ評価やダメ出しをされます。(みんなの前で)


4人くらいからコメントされるのですがこの時のダメ出しはかなり私の精神をえぐり声優を諦めるという事をはっきり考え始める大きなきっかけでした。




◇ダメ出しで言われたこと
①なんで芝居中にずっと変顔してたの?
②去年は正直とんでもない人(私)を拾ったと思った
③あなたにアドバイスは特にない


ダメ出し①”なんで芝居中にずっと変顔してたの?”

作中最もシリアスなシーンで渾身の感情を表現して私が言われたのがこれでした。


ギャグじゃないです。



本当に真剣に言われましたし、私も決して芝居中ふざけてはいませんでした。


ダメ出し②去年は正直とんでもない人を拾ったと思った

これは去年と比較してまあ成長はしてる的なことを言ってくれた時の発言です。


ポジティブなことを言おうとしてくれてましたがそんな風に今まで思ってたんかとかなり落ち込みました。


なんでこの事務所に拾われたのかは永遠の謎ですが事務所的にはレッスン料でお金を稼げますし
個性が大事な世界ですから。


当時はゲテモノ枠で拾われたのかなと思っています。


ダメ出し③あなたにアドバイスは特にない

最後の講師に言われました。



もちろん素晴らしいからいうことなし、という意味ではありません。


もう何も言う価値もないということです。



この人にアドバイスをもらえなかったのは私ただ一人だけでした。


いかがでしょうか?
毎日努力して、寝る時間も削って満を持して見せた私の評価がこれでした。


ちなみに他の人はたくさん褒められたり、改善点を指摘されたりしてましたよ。


たぶん最低評価を食らったのが私でしょう。


これにはかなり落ち込みました。



咳もじんましんも相変わらず続いています。



この時から、もう逃げ出したいとはっきり自覚し始めました。


小話:同期からも嫌われてた

とある日の事務所のレッスンで男1女1の台本をやりました。


その時講師が
男性一人ずつ出て。相手の女役は自由に選んで。
というのでペアで順番にやっていくことになりました


演じるのは平等に1人1回ですから1度やった人はもう順番は回ってきません。



男性はまだやってない人の中から自由に選ぶのでこれは実質人気な女の子から順に取られていくシステムが完成しているということです。


実力や人気のある子からどんどん選ばれていきます。
私は一番最後まで残りました。


このとき私は「あ、私って同期からもそういう風に思われてるんだ」と初めて知りました。


と同時にかなり落ち込みました。


【22歳】声優事務所2年目:また発表会。これ以上は無理だ


2年目夏になると今度は全員で1本の大きな舞台をやることになりました。




きちんとお客様を呼んで小さなホールを借りてやるものです。


そしてこのときの舞台監督をしたのが有名な声優さん。



私はこの人がとにかく怖くて、怒鳴る感じではないですが常に真顔。



厳しくてはっきりものを言う、ビシバシやるタイプでした。



私はかなりテンションが高くて早口な役になりました。



そう、自分と真逆です。



いつも落ち着いた役ばかりしていたのでこの役を通して苦手なことに挑戦する意味も込めてのことだったのでしょう。


そして役の説明の時、舞台監督に真剣に言われました。
これはかなり難しいから本気でやってね




このセリフは私にかなりのプレッシャーをかけました。


この役の決定と台本の配布の日から私たちは軽い夏休みに入りました。



2週間程度レッスンはおやすみで、休み後に本格的に舞台の練習が始まります。



2週間レッスンに行かなくていいと思うとすごく嬉しかったです。


でも、それと同時にものすごいストレスに襲われました。休みが終われば厳しい稽古が待っています。


この時の私には長編舞台の稽古と本番をこなす気力がもう残っていませんでした。


【退所】体と心が限界に。ついに声優の世界から去る。

ですが考えている間も時間はどんどん進んでいきます。


せっかくの休みなのに全く休めず、夏休み5日目あたりからまた咳とじんましんに襲われました。


もちろん台本の練習もしないといけません。



「本気でやってね」


その言葉が何回も頭によぎって私を焦らせますが、それと同時に咳がどんどんひどくなっていきました。


病院にも行きましたが今回はなかなか治りません。


もちろん生活費、病院代、レッスン代が必要ですからバイトもしないといけません。



ガールズバーみたいなところで夜中働いたりもしてました。


体は重いけど早く練習しないと。


役者は甘くないぞ、休むのは甘えだ。


でも、全く手につきませんでした。


休んでいないせいか咳とじんましんはどんどん悪化していきます。



夜も咳とかゆみで眠れません。


休みたい、でも休めない。
逃げたい、でも諦めたら負け犬だ。
練習しなきゃ、でもバイトの時間だ。
眠りたい、でも咳が止まらない。

薬が効かない
どうする、もうすぐ休みが終わるぞ。
早く、早く、はやくしないと早くしないと



夏休み終了まであと3日にせまったある日の夜。


私は布団の上で泣いていました。



泣きわめく感じではなく、思考の止まった無表情で涙を流しました。


これ以上は、命が危ない。


声優を諦めよう。


静かにそう思ったんです。


やめるにはマネージャーに電話をしなければいけませんでしたが私は咳のしすぎで喉がやられていたので声を出すことができなかったんです。


そのためメールで現在の状況とやめる旨を伝えました。


返事はあっさりでした。


わかりました。年度末までレッスン料は毎月振り込んでください


年度の途中でやめても年度末まで毎月のレッスン料は振り込むのがルールでしたのでそれの確認だけされました。


こうして私の声優への道は幕を閉じました。


【なぜ】”諦める”という選択肢がここまで浮かばなかった理由

前半で
・役者という職業を愛せてなかった
・ストレスや人前に弱い性格
というお話はしました。


じゃあなんでもっと早く声優を諦めていなかったの?と思う人もいるでしょう。


その理由はこんな感じです。


早く声優をやめなかったワケ

①自分の事を理解してなかったから
②お金も時間もかけていたから
③たまに褒められるのが希望を回復させたから


理由①当時は気づいてなかった


まず、
・芝居がそこまで好きではない事
・人前に出るのが苦手
という自分の心境にそもそも気づいてませんでした。



だから変な矛盾した状況になってしまっていたんです。


当時はただ目の前に与えられた課題に必死で、ゆっくり自分について振り返る事もありませんでした。


こうして時間がたって、ゆっくり当時を振り返ってやっと気づいたんです。


ですので声優になりたい人はその世界に入る前に必ず以下が当てはまるかを考えてください。

アニメではなく芝居というものを愛してるか?
自分は人前に出るのが好きか


ちなみに芝居は経験がないと好きかどうか判断できないと思うので、声優専門学校の体験レッスンなどで一度やってみた方がいいです。


理由②お金も時間もかけていたから


私は1年間必死でバイトして専門学校に行くために100万以上のお金を支払いました。(奨学金も借りた)


そして大学に行くという人生を左右する大事な時期に声優を目指してました。それだけ覚悟はあったつもりです。


だから簡単に”やめる”という気持ちにならなかったんです。


ここまでやってきたんだから…という考えが良くも悪くも自分を何度も奮い立たせました。


その結果、追い込まれるまで続けてしまったんだと思います。


理由③たまに褒められるのが希望を回復させた


ここまでいろいろ書きましたが同期や講師から褒めてもらえることももちろんありました。


それに事務所に拾ってもらえたのもどちらかと言えば嬉しいイベントでした。


上手くできなくてへこんでいる日々が続いても、時々起こる”褒め”や”嬉しいこと”が、「もしかしたらいけるかも」という気持ちに水を与えました。


そのため、決定的な出来事がおきるまでだらだら続けてしまったというわけです。


一度入ったらあっという間に数年たつ



何も考えずに声優を目指すルートに一旦入ってしまえば、あっという間に数年がたちます。



もし私みたいになりたくなければ
・〇年で目が出なければ諦める
・〇〇ができなかったら諦める
など期限や条件を付けることをおすすめします。


【退所後】2年間とにかく休む


すべての肩の荷が下りた私は退所を認められた後はとにかく休みました。


しっかり眠って、朝はゆっくり起きて、好きなものを食べて1日をストレスなくゆっくり過ごす。


咳とじんましんも徐々に良くなっていきました。

ここから私が次に何かをしようとアクションをおこせるまで約2年かかりました。


声優になりたい人へ

一度声優の道に入ったら後戻りはしにくくなります。


声優を目指したいと思ってる人は事前に以下のことをよく確認しておいてください。


・たくさん努力した人が実る世界ではない
・アニメだけでなく芝居を愛してるかが大事
・自分の性格や気質を理解してるか


①たくさん努力した人が実る世界ではない


声優の世界はきちんと台本を覚えたり、時間をかけて動きの練習をした人が報われる世界ではありません。高校や大学のお勉強とは違います。


何も努力してない人が一番評価されることもよくあります。


つまり、才能重視の世界です。そして、才能があって努力もできる人が人気声優になります。


この事実を聞いても「やってやる!」と思えた人だけその道を目指すことをおすすめします。


②アニメだけでなく芝居を愛してるかが大事

声優になりたいのならアニメも好きだと思います。




では、お芝居は好きですか?台本をもらって役、町、歴史、景色、心情について深く考察するのが楽しいと思えますか?



声優は役者だということをお忘れなく。



舞台に立って、体を使った演技の練習をたくさんします。



マイク前でかっこよくセリフを言いたいだけなら声優は向いてないかもしれません。


③自分の性格や気質を理解してるか


ストレスや緊張には強いタイプですか?



弱いけど、そんなの努力でなんとかなると思ってるならつらい思いをするかもしれません。


そもそも人前に出るのが好き!という人ばかりです。



努力しなきゃいけない時点で後れを取っています。


一度自分について分析してみることをおすすめします。


【現在】28歳、バイト生活。


28歳現在、居酒屋のバイトとブログで生計を立てています。月収は月10万円ぐらいです。


就職は難しいかもしれません。



高卒、会社就職経験なし、スキルなし、根性なしですから。一生バイトとブログでやっていくつもりです。


だから声優になれなかった時の就職のリスクに備えるなら大学は行っといたほうがいいと思いますよ


大学行きながらだったり仕事をしながら声優を目指せる養成所はたくさんありますから。


大事なこと言いますけど、声優になれる人は大学行って勉強しながらでもなれます。


逆に言うと声優になれない人は、専門学校に行って毎日を”声優になるため”に費やそうがなれません。


そういう世界です。


でも、今は幸せに暮らしている


軽い気持ちで声優を目指して痛い目にあった私ですが、この道に進んでいなければ起きていなかったとても幸せな出来事もありました。


それは現在の夫との出会いです。


声優事務所にいた頃、少しでも心をリフレッシュできる時間を作ろうと思って習い事を始めた先で出会いました。


社会的にみればなんの価値もないこんな私でも、(お金や地位はないけど)今は結婚して幸せに暮らしています。


それに、なんとなくで始めたブログも今はすごく楽しくて思ったよりは収入になってきました。


つまり、声優の道に行って大失敗したとしても自分なりに頑張って生きていればそこからまた幸せな出会いや別の道があると思うんです。


失敗してもなんとかなる。そう考えれば、少しだけ勇気が湧いてきませんか?


【最後に】声優の道を進んだことを後悔してるか?


結論から言うと後悔してません。



“やりたいことを若いうちにやれて良かった”という気持ちの方が強いですし、今ではあの頃の記憶を笑いながら話せるようにもなっています。


もちろん今はバイト生活なので贅沢はできません。老後もちょっと心配です。


お金や仕事のことを考えると「大学行ってれば就職してもう少しいい暮らしできてたかな…」って思うこともあります。



たまに昔のことを思い出して胸がぎゅっとなることもあります。


でもやりたいことを若いうちに経験して良かったとも思います。夢は叶えられなかったけど、あの頃全力で頑張ってたので。


これってお金で買えない経験ですよね。


だから今ではこの経験をポジティブにとらえていますよ。



若いときに大失敗できてよかったです。
もう2度と味わいたくないですけどね。笑



私はダメだったけど誰にでも可能性はある職業です。




失敗しても大丈夫です。人生長いんですしなんとかなりますよ。だから声優を目指す人、応援してます。


本当に”やりたい”という気持ちがあるのなら思い切って声優世界に飛び込んでみてください。


ちなみに私が最初にやったことは、声優になりたい人のための本を読むことでした。




本で声優の世界について知ることは、今すぐ手軽にできる行動の一つだと思います。とにかく行動が大事です。



コレカラ進路.JP


◎通った専門学校

【アミューズメントメディア総合学院】


◎16-50歳まで入所可能な事務所



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長らく読んでいただいてありがとうございました。
あなたの健闘をお祈り申し上げます。

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